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秋の晴れ間。
庭や畑の手入れをしようと外に出ると、軒下の縁台で末娘と次男坊がシャボン玉を吹いて遊んでいる。 シャボン玉が風に乗って思いもよらぬ方向に飛んでいくのが楽しいらしい。 私が庭の落葉を掃きおわり畑に向かっても、げらげらげらげら笑っている。 畑の方も最初の頃から比べるとだいぶらしくなってきた(かな?)。 家を借りてまずはじめたことは”元”畑に立っていた雪で潰れたハウスの解体と藪刈りだった。畑の東半分は笹、西半分は萱が覆っており、刈り払って、乾かして、焼いてを繰り返した。今は「こんにちは」と声を掛けてくれるうちの前の道を散歩道にしているおじいさんも最初はよほど火事が心配なのか「火っ」「火っ」と言い残して足早に通りすぎていき、何故か消防団の消防車が日に2回もゆっくり家の前を走っていた。 皆さん心配おかけしてすみません。 一通り藪を刈り終わった所で、お世話になっているおじいさんに大型トラクターで起こしてもらい、その後、切れ切れになった笹の地下茎や萱の根っこをフォークでかいて集めた。 見た目が畑のようになったが、その後に植えた野菜でまともに収穫できたのは大根と蕪とシソだけだった。施肥が足りないこともあったが、他の野菜は芽を出しても虫に食われ、或いは雑草に負けてしまった。シソは草の様なものだから別にしても、育ったものが焼畑の1年目に植える作物と同じなのはいま考えると面白い。 2年目。 顔役のおじいさんのお世話で1万円で中古の耕運機を手に入れた(最初、調子に乗ってばりばり使っていたらベルトが切れて動かなくなってしまい、修理せずまま今は鍬に戻ってしまったが)。 再び耕して雑草の勢いが弱まったのか、少しは肥料が効いてきたのか、焼き畑作物の他にも、トマト、ナス、ピーマン、シシトウ、トウガラシ、オクラ、モロヘイヤ、キュウリ、カボチャ、ジャガイモ、サトイモ、ニンジン、玉葱、ニンニク、三度豆、ササゲなど、比較的簡単にできる本にでているものが、家族で食べる分収穫できた。 もちろん、集落の方達が作っている立派なものには遠く及びませんが。。 3年目。 更に、畑に空芯菜、チンゲンサイ、白菜、水菜、ネギ、セロリ、水菜、まくわうり、糸瓜、へちま、落花生、ショウガ等を植えた。 また、草地だった畑の北側を刈り払い、耕して、そこに小豆、大豆、サトイモを植えた。以外と収穫できたのがサトイモだった。湿気のある土地だったからか。。大豆と小豆はどうもうまくいかない。種まいたら動物や鳥に食べられるし、鞘に豆が入らないし、いつも収穫のタイミングが悪いのか、蕪が生える。好きなのに。。。 来年は更に北側に畑を広げたいと思っている。 畑の様子を少しずつ変えることが、イノシシなど獣に警戒心をもたせるのに有効なことは仕事柄聞いていたが、畑や家の周りの草を刈り払いはじめてから、集落の一番上にある私の家の下の畑にでるイノシシが減ったそうだ。どうやらうちが里と山の境界線の最前線になったらしい。 こうして人と獣の境界線(なわばり)は変わるのだとも実感し、草刈りは私の中に境界線づくりの意味を持つようになった。 その他にもなわばりを変えない様に気をつけている。例えば、痛んだ野菜等を畑に捨てないこと、食べ物を家の外に放置しないこと。子達が家の外に食べかけの柿を忘れておいておいたとすると、次の日には必ず何か動物が来て持ち去っている。職場の鳥獣対策の専門家によれば、最初こうして人がなんの気なしに置いたものが、獣が家や畑をエサ場と見做すきっかけとなり、そのうち人と出会っても怖い目にあわなかったりすると、警戒心を薄めていく。そして畑や田を安心な餌場と認識し、足繁く通うようになるそうだ。 無駄を出さない生活、全てを利用しつくす生活、きちんと手入れされた生活が獣と人の境界線をつくっている。草が茂り始めると境界線。境界線。と思ってしまう。
by mukouno-tani
| 2009-12-12 11:59
| 畑と山と食と循環
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