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拝啓 森の花園の守人様 本当にひさしぶりです。 長いトンネルから抜けたのかもしれないし、まだその途中なのかもしれませんが。 おととい、ひさしぶりにワクワクするような、人の話を聞いたのです。 その人は、30歳で会社をやめて、民俗学を独学で勉強し、村や集落にある古い文献や道具から、いまはみえにくくなった、古の風習やものづくりの文化や食べ物の文化を掘り起こす術を身に着けた人でした。そしていまは、古いものの保全や成分分析や食品加工や販路づくりの専門家とつながり、村や集落のそれらのものを若い世代の暮らしにつなげていくことができないか模索しています。 その人はいいます。そういった村や集落に培われてきた作物や知恵や技や道具を若い世代の暮らしに息づいたものにすることが、村や集落が生き続けていくために必要なのではないかと。中途半端に手をかけず、そのままの形でホームページで紹介するだけでいい、そうするとそのことに関心のある人が訪ねてくる。訪ねてきた人の中にはきっと、そのもののそばで、それを自分の仕事にいかして暮らしたいという人が現れる。そういう人が現れることが村や集落に古くからあるものへの価値を、そこに住んでいる人に再評価してもらうきっかけになる。 そういうことがしたい、そしてもっとそういうことを広げたい。と。 半年近く、大きな組織の中で、大きな組織の方を向いて仕事をしていましたが、私も本来、彼のように仕事がしたいと思い続けていたのでした。 そして、そのように、いまは旅立たれた、島根の師と話したのでした。 彼が、ときに迷いながら、ときには孤独になりながら、でもあきらめずに育もうとしたものも、民俗学を学び、村や集落をいかそうとするものと同じものでした。 かれとの時間は、私のなかに残り、私の息子のなかにも残り、関わったみんなのなかにも残り、それぞれのなかで形をなして引き継がれています。 私も残された時間で、私がこれまで先達に頂いたものと、これまで自分で鍛錬し身につけてきたもので、自分の形をなしたいのでした。 今朝、そのことを思いました。
by mukouno-tani
| 2019-09-09 21:17
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