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拝啓 森の花園の守人様
2018年2月9日 、前回から随分間が空いてしまいました。 冬期は私や私の家族にとって、外作業ができないので、家の中の仕事をしたり、ものを整理したり、まとめたり、使いやすいよう家を手入れする期間なのですが、今年の冬は気温が低く、雪が解けずにつもるばかりなので、雪かきや道の心配で日々気ぜわしく暮らしています。 2018年3月20日、前回書こうと思って3行書いてからさらに1月近く経ってしまいました。その間、2回程大雪が降り、家は1.5m程の雪にとり囲まれ、そしてその雪も3月からの雨と寒の戻りを繰り返しながら上昇する気温とともに、ほとんど消えてしまいました。毎年のことながら、スコップで几帳面に削ってつくった雪運び用の雪道や雪をかきやすいように硬くたたきしめた家の周りの雪の土台はあとかたもなく消えてしまいました。 上2人の息子が随分背丈が大きくなったので、今年から本格的に雪かき作業をやってもらっていますが、しかし、彼らの様子をみていて、”雪かき”作業は、子育ちにとってとてもいい学びの機会だと思っています。 きれいに雪をかき、丹念につくられた雪道や雪を掻かれてさっぱりした家回りをみて満足して家の中に入った翌日、外を覗いて、彼らは嘆きます。 昨日の夕方あれだけ、頑張ってきれいに雪を掻いたのに、また屋根から雪が落ちてきて元の状態に戻ってしまった、と 今年の冬はこれを10回以上繰り返したでしょうか。 更に、彼らは、春になると努力のすべてが跡形もなくきえてしまうのをみて、俺たちの努力は。。。といって嘆くかもしれません。 いいな。と思ったのは、彼らの様子を見ていて、ある1つの場面を思い出したからです。 出鱈目なことを言っていると怒られるかもしれませんが、テレビでみた、ラマ教(チベット密教)のお坊さんが修行として描く砂絵の場面です。 彼らは、色砂を使って、とても美しい極彩色の曼陀羅絵を描きます。そして、描き切ったあと、潔く、その手で絵の一切を崩してしまいます。 そのことが修行なのだそうです。世の一切のものは無くなるのだという体験的理解、手に入れたもの、自ら作った形あるものへの執着をなくすための訓練、そして、いま自分が強い思いで持っているものがなくなることに対する耐性をつくること。 息子達の雪かきの中にも、このことと似た同じ修練があるように思うのです。 自らの手でつくるよろこび、そして、よろこびや愛着のあるものが消失することに耐えること。 彼らにこのようなことも身につけてほしいと思っています。
by mukouno-tani
| 2018-02-09 09:10
| 子育ちと環境
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