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拝啓 森の花畑の守人様
2015年9月24日 ようやく薪の玉切りが終わりました。昨年より凡そ10日遅れです。これから手早く割り、積んでいかねばなりませんが、ともあれ、冬籠りにへの1つ目の作業が終了しほっとしています。 北西の畑では8月末にかみさんが播いた大根と小松菜がほとんど虫にも食われず育っています(小松菜は大根の株間に播かれています)。葉の色がそれほど濃くないのがわかるでしょうか。虫食いがなく、葉色が濃い黄緑色なのは、土中の腐植が未熟でなく窒素が過多ではないいい状態になったためでないかと考えています。ちなみに元肥は米糠と油粕で作ったぼかしと草木灰のみで今回は最初から土がふかふかしていたので草堆肥も使わなかったそうです。この畑も3年前は鍬の刃が跳ね返されるほど固く、ヒルガオや藪がらしが繁茂していたのですが、いまは雑草はハコベなどになっています。 今年は、これら山の植物の苗場づくりにも着手しました。いままで向こうの谷の山の際の植物達を掘り取っては移植していたのですが、苗数が追い付かなくなってきたので山野草の繁殖の勉強も兼ねて、畑の隅に4m×4mの防草シートを張った苗場をつくり、山からアキチョウジ、キバナアキギリ、ノコンギク、ウツボグサ、オオデマリ、ホトトギス、ハギなどの枝を取ってきてはさし芽をしています。どのような土の配合がいいか、どのタイミングでやればいいかなど、1つ1つ試してみているのです。 併せて園芸種のさし芽もためしてみています。ベルガモットは大き目のポットに深挿しの方がいいようだし、フロミスはなかなか根がでないので少し待った方がよいなど、試した種類だけコツがわかってきす。 サルナシもさし芽にも成功しました。この植物は藤のように強く樹にからみつくことはせず、太くてゆったりと蔓をのぼらせしていい塩梅なので、来春には家の周囲の林縁に移植して、樹に這わせてみようと思っています。 そう。実生からの栽培も試みはじめています。まずはアヤメやギボウシやオミナエシから。どの程度芽がでて、花が咲くのにどの位時間がかかるでしょうか。 こうして時折、ブログを書き足していますが、はや早11月中旬となりました。この間、11月初旬には向こうの谷は美しく紅葉し、そしていまは落ち葉の季節に移っています。今年の紅葉は本当に鮮やかで、家の周りの色とりどりのモミジやタラやナラをお伝えしたかったのですが、無常にもそのときは、寝ても覚めても頭の中に仕事のことがある状態が続き、そのことをお伝えすることができませんでした。 もう少し日々のこととして書ける状況をつくりたいし、そのためには、さらに仕事との付き合い方や時間の使い方を工夫せねばなりません。最近、気づいたのですが私にとっては日々こうして書いてること自体が気持ちの栄養にもなっているようなのです。 名残惜しく思うので、今年の向こうの谷の紅葉の写真を2つ載せておきます。そして、改めてこの写真をみて「人生は一度しかないのだらから、この時期に、私や家族の時間がゆっくり流れるようにしよう」と、そう心に誓いました。 片や、向こうの谷では降り積もる雪に囲まれた生活がはじまる冬にむけて暮らし方も少しずつ変わっていっています。日暮れの時間がはやまり、雨の日が多くなるにつれ少しずつ外の作業の時間が減り、屋内での大工などの時間に置き換わっていきます。 長男が15、次男が13になり、手先も随分安定してきたようにみえるので、今年から、息子達に屋外での薪づくりの作業や屋内での大工仕事を手伝わせみています。いま屋内では長男が縁側の廊下の床張りをやっています。 床を張らせてみると、彼がいま物事に向かうとき、どの位の気持ちの精度をもって臨んでいるか、ものをたのまれるときどんな対応をするのか、なんとなく感じとれるような気がします(あくまでも感じですが)。わからないとき先に確認するか、板の裏表の使い方や角の合わせ方はどうか。これは裏を返せば、そのような日々の所作や仕事の仕上がりにも通じる大切なことを親である私が子達に伝えることができる場面でもあると気づきました。 薪積みも11月上旬には終わりました。向かって右側の薪積みは長男作です。後ろの方の薪積みの端が斜めになっているのに対し、前の薪積みの端は割と垂直になっているのがわかるでしょうか(それでも少し逆傾斜になっていますが)。このあと雨になり、後ろの薪積みの端は見事に濡れて、彼は私に「斜めに積むとこうなるんだよ、冬使えなかったらどうするん」と指さされているのです。また、一番上の積み上げ作業のときに、「仕上がったものがカタガタしていると、せっかくやったのに適当に積んだように思われるよ」といわれているのです。 そうしながら、別に薪積みでなくてもいいのですが、日々の家族の営みの中でこうやって親(私)が大切だと思っているものが伝えられたらいいなと、思い至りました。 今年の11月はとても暖かく、中旬になってもモンシロチョウが飛んでいて、カブの葉に青虫がついています。このまま例年にない暖かな天気が続くのか、それとも豹変したように大雪が降り始めるのか、いずれにしてもただならぬ気配をかんじているのですが、気圧配置をみているとやっと雪の積もる冬が訪れそうで、雪に閉じ込められる冬はきらいなのに、なぜかほっとしています。 身体も気持ちも、家づくり、家具づくり、書いてまとめることに向かう季節がやってきました(これは頭の使い方も、身体の使い方も偏るのでバランスをとるのが難しくのでしんどいのですが、冬、雪に閉ざされれる向こうの谷に暮らしていると、本来、このリズムが雪国にはあるのだとも感じるのです。)。その中で、これまでお便りの中で書きすすめてきた「行政組織はなぜ自己の組織運営や事業・施策について自ら改善を行うことができにくいのか」もまた書き進めてみたいと思っています。私自身、この春から組織の中のメカニズムに触れる新しい経験をかなり濃厚にしていて、いちど整理しておく必要性も感じているのです。 この冬が私にとって家族にとって知人達との展開の中でどのようなものになるのか楽しみです。冬の庭についても見方や関わりだせるといいなと、いま、思いました。 また、お便りします。
by mukouno-tani
| 2015-09-26 12:34
| 子育ちと環境
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