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寒い寒い日が続く冬の楽しみの1つは風呂に入ることだ。
私の家は薪風呂だが、五右衛門風呂ではなく、見た目は琺瑯、タイル張りで、家の外に焚き口があり、また灯油ボイラーが隣についておりそこからお湯を出すことも出来る。 だけど薪で焚くお風呂が何より温まる。温泉に入るより温まるので当初驚いたのだが、よく考えてれみれば、風呂釜の真下でボウボウと火を焚いているわけで、身体を大きな鍋で茹でられているか、遠赤外線で料理されているのと同じだ。 ただ、よく暖まるが、慣れないから焚口の火がすぐ消えるし、長時間いい按配のお湯加減になるよう火を保つのが更に難しい。だからお湯がいい塩梅になると家族5人が慌てて入る。熱いからといって下手に水で埋めると怒られる。 この薪風呂を使うことができたのは、地元のK商店があればこそだった。 K商店は地元の工務店や大工さん、農家の方達を主にお客さんとしており、道具、金具、建材、農具など一通り販売しており、まだこの町には薪(風呂)を使う方が多いせいか、斧や斧の柄、薪風呂の各種部品まで取り扱っておられる。今の家も引っ越す前にこのK商店店主Kさんにまず薪風呂が使えるかどうか見立てをしてもらったのだ。 家が5年以上未使用だったため、風呂も敷板や焚口の扉など幾つか交換が必要な部品があったが、この商店さんは、「この型の薪風呂ならこのメーカーの底板だね」と取り寄せしてくれ、また、アパートの風呂しか知らない私達に、洗い場の排水溝のバルブで水を抜くことやそこでよくおきるトラブル、排水溝の上蓋や焚口の扉の模様「千鳥」まで教えて下くさった。 自ら田舎に暮らし、長年、この地域の暮らしを支えてきたK商店だからこそできる対応で、ホームセンターにはできないことだと思う。そして、薪がふんだんに手に入る田舎では薪風呂だろうと漠然と思っていたが、K商店さんのような存在が、風呂や炊事に薪を使うライフスタイルを支え、また田舎暮らしに必要な器具を作り続けるメーカーさんがあるのだと、このとき大まかにではあるが理解した。 豊かな田舎暮らしも、里山の資源を使うことも個人のみの力ではならず。田舎ぐらしの環境や、構えていうなら持続可能な地域社会を考えるとき、身近にK商店のような存在に表象される従来からそれを支えてきた田舎の様々な存在について掘り下げて考えていくことはとても重要だ。そう考えるようになっている。
by mukouno-tani
| 2009-12-07 07:08
| 野研ノート(地域)
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