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防虫ネットを使ってキャベツやレタスの無農薬栽培を成功させている友人の姿に一念発起して、半ばあきらめていた夏場の結球野菜(キャベツ、レタス、ブロッコリー)の防虫ネットを使った無農薬栽培に今年はじめてて挑戦した。結果を述べると、キャベツは成功、ブロッコリー、レタスは失敗。キャベツは2.5m位の畝で7玉、ずっしり重い目の詰まったものができた。栽培実験方法は次の通り。
■培養土:① バーミキュライト、パーライト、ピートモス、鹿沼土を1:1:1:1で混ぜたもの(花の刺し芽、苗づくり用土)と、②自家用コンポスト堆肥(ほぼ植物性)を等量混ぜたもの ■播種時期 4月23日 ※1ポットに種を3~4粒播種し、2回の間引きで10cm程度の1本苗に仕立てた ■育苗条件 芋虫やウリハムシ除けのため防虫ネットをかぶせて育成 ■定植時期 5月21日 <栽培準備と苗の定植> 防虫ネットの中に虫(ウリハムシ、コオロギ)を入れないために、畝立て・施肥・定植・防虫ネット張りは一気に行う ■畝立て 長さ250cm×幅80cm×高さ10cmの畝を2本作る ■施肥 畝に幅50cm、深さ20cmの溝を掘り、自家用コンポスト堆肥を3~5cm投入して覆土 ※自然農法でいう溝施用 ■マルチ 抑草と保湿を目的に1つの畝は落ち葉マルチを行う。もう1つの畝は比較区とし落ち葉マルチなしとした ※防虫ネットの場合、ネット掛け後ははぐらない方がいいので、過去に特に抑草効果のあった落ち葉マルチにした ※刈り草でもマルチは可能だと思うが、落ち葉より分解が早いため、刈草の種類や状態の選択が必要だと考える ■ポール 防虫ネットを支えるためのポールを地面高30cm前後で張る ■定植 予め苗をポットごと水につけて、しっかり水を含ませ定植(「どぶづけ」というらしいが根の活着がよい) ■防虫ネット張り 定植したら、虫が入らないように速やかに防虫ネット張りを行う。 ※今回の実験でも無マルチ区はネット張りが若干滞った間、うりは虫が入り、無マルチ区のキャベツやブロッコリーは少し虫食いが入った。 <7月初旬の生育状況> 落ち葉マルチ区の方がキャベツの生育がよい。レタスは生育が不十分で雨のたびにナメクジなどの食害を受けている。特に、無マルチ区の食害がひどい。 落ち葉マルチ区のがキャベツの生長は順調だが、無マルチ区の方は生長が遅い。ブロッコリーも生長が遅い。レタスは一部は枯れ、残ったものも巻く前に早くもとうがち始めた。今年は、7、8月と殆ど雨が降らず、昼間は30度を超す高温が続いており、きっと防虫ネットの中は無風の高温乾燥状態が続き、それにレタスやブロッコリーは耐えられなかったのではないかと思う(期間中、一切、水やりもしておらず放置状態)。その中でも落ち葉マルチ区のキャベツが生長を続けたのは、落ち葉や刈り草マルチの持つ地温抑制効果や保湿効果のためだと考えている。 <9月初旬の生育状況> <10月初旬 引き続いて秋キャベツ栽培に挑戦> 収穫後に、本に書かれているより適期より1か月弱遅いが、10月初旬にキャベツ苗を植え付けし、12月初旬時点の状態( 防虫ネットより保温性に優れるパオパオをかけて温度を上げ、生長促進を試みる。植え付けの際に株下に、ぼかし肥料をひとつかみづつ入れる。)。 さて、早ければ12月下旬には雪が降り始める。間に合うか。。 <翌年の3月15日> 結果、間に合わなかった。あと2~3週間あればそれなりに結球して収穫できた可能性はあったが、12月末に雪の中に埋もれた。現在、溶け始めた雪の中から再び頭を出しているが、一時期1m近く積もった雪の重みの下となり、葉は凍り、一緒に植えたブロッコリーは茎が折れている。これは暖かくなれば再び結球をはじめるのだろうか(同じ集落でキャベツを植えている人は冬越しした苗が6月頃結球したということであるが)。少なくともトウ立ちした脇芽や花芽は食べたいものだ。 以上の実験結果をふまえ、2017年は次のことに注意して再び実験することとしたい。 ①播種時期~定植時期 □春植えキャベツ 苗づくり:播種4月8日・9日 → 植え付け5月13・14日→ 収穫 9月初旬(予想) ※現在より、2週間早める。果たして8・9日に雪が消えているか。温度は大丈夫か? □秋植えキャベツ 苗づくり:播種7月29・39日 →植え付け9月2・3日 →収穫 12月中旬(予想) ※苗づくりでは虫や強雨にやられないよう対策強化が必要。植え付けも手早く防虫ネットを掛けないと中に虫が入れば×。 ②培養土・施肥 □苗づくり 培養度は次の2通り行う パターン1:① バーミキュライト、パーライト、ピートモス、鹿沼土を1:1:1:1で混ぜたもの(花の刺し芽、苗づくり用土)と、②自家用コンポスト堆肥を等量混ぜる。但し、前回は、秋植えキャベツの際、コンポスト堆肥を多めに使用した所、ポットの水はけが悪く根回りが悪くなったことから、堆肥の分量が多くなり過ぎないように気を付ける。また、草堆肥は逆に窒素分が弱く、生長が弱くなる傾向がみられたことから、培養土としては基本的には生ごみを堆肥化したものを使用する。 パターン2:バーミキュライト、パーライト、ピートモス、鹿沼土の混合土に一部、地元素材の山土に変えてみる。 □定植時 苗を植える穴を一回り大きく掘り、堆肥を投入し、定植(溝施用より更に堆肥を省力化) ③マルチ マルチは落ち葉マルチと草マルチ半々にする。 ④防虫 防虫ネットを使用(使用2年目。少なくとも3年間は使いたい) さて、2017年はこれでまた試してみたいと思う。 この数年、自家菜園で小さな実験をしながら、自分が向こうの谷の菜園でやっていることについて、最初の動機といまの自分の”感じ”に間があるように感じていて、どう理解しようとと考えていたが、少し前に知人と言葉を交わしていて、言葉が定まった。 『生き残るための農園』 もう、「豊かさ」などと主張し、求める時代は終わってしまったのだと思う。時代は残念ながらより厳しいものへと移行した。 家族や子ども達が、20年後、30年後、暮らしていくためには、生き残る術をきちんと身に着けている必要があるのだと思う。そのために身近な素材を使い、今まで私達が身に着けてきた科学の技法を使って、身近な資源(素材)を極力使って、より合理的に、余り手間をかけずともできる作物の栽培方法、自然農法、有機農業を身に着けていくこと。願わくば、そこに機能美が備わることを願う。 あまり、寄り道せず、それに向かっていった方がよいと思い定めた。
by mukouno-tani
| 2016-09-18 08:18
| 畑と山と食と循環
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