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借りている家の西側に、道路をはさんで4枚、この家の持ち主さんの田んぼがある。この集落に移り住んだ後に顔役のおじいさんに、「畑よりずっとらくだけ作ってみるか」といっていただいたことがあるが、そのときは畑や家で精一杯だった。 ゴールデンウィーク後ごろだったろうか。畑も3年目に入り少し落ち着いてきたので、次は田んぼか?とかみさんと色々話してみると、これはかなり未知の世界だなという結論に達したのを思い出す。 おおよその植え方や育て方は調べたり、人に聞いたりすればおおよそわかると思うし、4枚は無理だが田植え機や稲刈り機がなくても、植え付けや稲刈りや脱穀はできるかもしれない。 だが、害虫や病気が大発生したらどうしよう。ここの田んぼは集落の最上部にあるから水の管理を間違えると大変だ。皆さんきれいに田んぼ作るなか田に草が生えたり畦が草ぼうぼうになるのを畑のときのように笑って受け入れてくださるだろうか。そういえば、この集落も中山間地域直接支払制度に取り組んでいたり、共同で機械を購入して利用したりしておられる。集落の役にも直接支払制度の役や農協の共済等がある。田をつくればどこまでその様なものが関係すればいいだろうか。なにより、江戸時代前から田をつくることが生活の中心に1つであった地域ではないか。。。う~ん。 しかし、米は作ってみたい。折角こんな環境に暮らしているのだから子達も少しだけでも経験してたらいいだろうな考えあぐねていたら、農業改良普及員である友人一家が泊りがけで遊びに来てくれて、そのことを話したら「とりえあず何でもいいからやってみれば」。 そうか!「やれるところからやればいいんだ」と思い、バケツででも育てるかと話をして少しした頃、かみさんがが近所のお世話になっているご一家から余った苗をいただいてきた。 家の南側にある浅い池に植えてみるかと、かみさんと話したが、雨水・湧水の経路にもなっている池なので収穫期に近くなっても水を抜くことができない。バケツ稲はつくることとしてどうしたものかと考えていたら、かみさんが「ベトナムみたいに湿地には生えないの?」 ・・・なるほど。 と思い、小さな水路があり水のとれそうな、家の東側の湿地に鍬を入れてみるといけそうなので、畳1条分くらい草をはぐって、みようみまねで畦塗りをし、小さな畦をつくり、水をせき止めてみると何とか水が張れた。そこにパンツ一丁になった子達がギャーっと突入し、遊びながら苗を植えていき、あっという間に作業完了。そしてかみさんにより「いきなり田んぼ」と命名された。私の故郷、熊本の銘菓いきなり団子にちなんだそうである。 6月初旬に植えた苗は、7月第3週現在、水がつめたく肥料も全くあたえていないせいか、家の前の田より少しおくれているが、何とか生長している。池にも植えたがこちらの方とバケツ苗はほぼ家の前の田と同じベースで生長している。 それにしても驚いたのは、田んぼの抑草効果。6月初旬に草刈りして以来、何もしていなかった田んぼの周りはびっしりと湿地系の草が50cmほどの高さに生長していた。ところが田んぼには数本の葦以外は何も生えていなかった。田をつくったとき根をとったことも理由のひとつであろうが、それにしても2週間手をいれなければ草ぼうぼうになる畑とくれべればなんという違い。 そして、ごっこに近くても、やってみると、田づくりに関する情報の入り方が全く違う。家の前に見本があるから、いつどんなことをしたらいいか、自然と目がいくし考える。「既成のもので使える道具がなければ作ればいい。」 いつもお世話にいなっている知人がよくおっしゃられる言葉であるが、なるほどと思う。 秋にはうまく穂をつけるだろうか。水を張ったままの田の稲はどうなるのか、まるで弥生人が湿地で稲作を始めたときのような状態ではじめた稲はどうなるだろうか。楽しみである。
by mukouno-tani
| 2010-07-25 13:12
| 畑と山と食と循環
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