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2010年12月第2週週末。 天気もいいので、家族で向こうの谷を散歩する。 こたつが大好きな次男坊は最初「いやだ」としぶっていたが、一旦外にでるとわき目もふらず雪だるまをつくりはじめる。そして先を行く家族と離れると、大きな雪球を抱えてエッチラホッチラついてくる。 道路から、まだ雪が溶けていない田んぼのあぜ道に入ると、あちこちにチョキの足跡がついている。 今年は、向こうの谷にもたくさんイノシシが出ているらしい。あちこちの畑でわるさをしているし、うちから少し離れた田の畦も、みみずを求めてだろうか、斜面をほじくり返したあとがある。 不思議とうちの畑はイノシシの被害がない。 幸運なだけかもしれないが、一応、意識して境界線づくりはしている。家と畑の周りが山とつながらない頻度で草刈をしているし、慣れないように定期的に家や畑の近くのや藪、庭木にも手を入れている。足跡などをみて少し野生動物が近づいてきたかなと感じたら、意識して刈り払い機やチェンソー等を使う。こういうことが少しは功を奏しているのだろうか。 しかし、先日、もう一つの被害がない理由の候補を思いついた。「煙」である。イノシシはじめ野生動物は火と煙を忌避するらしいが、うちのまわりは、10月後半から5月前半まで薪ストーブと薪風呂を使う期間はいつも煙のにおいがする。人の鼻でにおうのだから、犬なみの嗅覚があるといわれるイノシシが本当に煙のにおいが嫌いなら効果はあるだろう。 薪ストーブはかつての囲炉裏と異なりたくさんの煙をコンスタントに屋外に出す。薪風呂も井戸で水を汲んで沸かしていた時代よりは使う頻度が多くなっていると思う。向こうの谷は冬が長く、従って煙の出ている期間が長いこともあるかもれない。 このことは、他の家の燃料や煙事情をふくめて引き続きみていきたと思う。 もっとも、もっと対策として直接的なのはイノシシをとって食べることだろう。 先日、京都の田舎で豚と羊と鶏を飼っているご夫婦が「豚一頭で丁度1年間分使う量の肉」という話をされていた。調べてみると、体重90kgの豚からは、大体44kgくらいの肉がとれるそうで、うちの肉食量を大まかに計算すると大人1人肉12kg(※ちなみに、国民1人当たりの年間家計消費量は、豚肉約5.2kg、鶏肉約3.5kg、牛肉約2.4kg)だから、大人2人+子ども3人のうちでも十分ということになる。 そして、イノシシならどうだろうと考えた。 イノシシの成獣の歩留まり(取れる肉の重さ/体重)は約3割で豚(約5割)と比べると少ない。だから、60kg位の体重のイノシシ2頭で、豚1頭弱というところだろうか(ちなみにイノシシで100kgはかなり大きく、猛獣である)。従って、一家族で毎年中くらいのイノシシの成獣を2頭とって肉がとれればほぼ年間の肉はまかなえることになる(たまには鶏肉や牛肉が食べたくなるだろうが)。 お金で計算すると、子どものいる一家族当りの一月当りの支出は平均7000円程だから、年間8万4千円というところか。罠でとるとすれば、罠の材料費以外は、餌も畜舎も一切いらない。 さらに、広葉樹面積当りのイノシシの扶養力等をみてみるとということになるのであるが、ここら辺の計算は今後のこととして残す。 いずれにしても、イノシシをとって肉をとることを、前向きに考えようということで、まず捕まえ方と落とし方と肉のとり方を実際にみることから始めようと思った。 求めよさらば与えられん。そう思って周りに、先述の肉についての試算を述べ、「イノシシとってさばくところみたい」を訴えていたら、若い知人が「イノシシ猟あるそうですよ、いきますか?」というお誘いがあった。 ということで、次の週にいくことになった(続く)
by mukouno-tani
| 2010-12-20 07:04
| 畑と山と食と循環
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